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血管外科医募集

 

帝京大学外科血管グループへのお誘い(2005年)

われわれのグループは血管外科ができる一般消化器外科医を養成します。
以下をモットーに楽しく臨床・研究に励んでいます。

 

  • 各個人の価値観を尊重します。
  • 医学博士を必ず取らせます。
  • 一般消化器外科のすばらしい病院での研修・勤務を保証します。
  • 消化器外科専門医、心臓血管外科専門医の受験に必要な手術数は帝京大学および出張病院で経験させます。

新見正則の思い(2002年)

約20年前、医学部最終学年の折り、新見は麻酔科、内科、リハビリ科、基礎医学者、外科を迷っていました。外科に決めた理由は簡単で、外科の説明会で、研修医担当の今村洋二先生(現関西医科大学教授)の姿と言葉になぜか感動したからです。”外科医は決して楽ではないが、やり甲斐と達成感がある。”と言った内容でした。この人の言葉を信じよう。この人についていこうと思って外科医になりました。いままで、数々の岐路がありました。選んだ選択が正しいかどうかは、わかりません。しかし、何年か後に振り返って後悔しない選択をしようと考えていました。今はその道の半ばでしょうか。

 

帝京大学での勤務も4年目を越え、帝京大学をますますよくしていこうと考えています。学生さんや研修医、若い医師、同僚と共にいる感覚を大切にしています。少々先輩である自分がすべきことは、みんなが働きやすい場を提供することにあると思います。組織・グループは各個人が財産です。しかしその個人を生かす場が必要と考えています。

 

各個人はそれぞれの価値観と将来像をもっています。それを十分に尊重してあげたいと思います。
女性の医師も大歓迎です。産休・育児休暇が取れるようにします。

 

是非、帝京の卒業生は血管外科グループも将来の選択の一つに考えてください。また、他大学卒業の方も歓迎です。

 

若い方と共に勉強し、臨床に励むことは楽しいことです。とくに最近その楽しさを満喫しています。

新見正則の血管外科修練計画

理念

患者さんおよび医療関係者から尊敬される人間・医師となること。

 

目標

しっかりした一般・消化器外科になり、かつ血管外科が特殊領域として扱える外科医となることです。
これからの時代は付加価値が必要です。外科医にもそれはあてはまります。帝京大学の血管外科でみなさんに提供できる外科医としての付加価値は、幅広くなんでも扱える一般・消化器外科 と 専門領域として血管外科が扱える医師を育成することです。
(帝京大学では血管外科医として一人前にします。帝京大学外科の他のグループで一般消化器外科の基礎を学んで下さい。そして新見の先輩同僚の病院で尊敬される血管外科医として働きながら一般・消化器外科を教わって下さい。)

 

  • 血管が扱える一般・消化器外科医になること
  • 血管外科医を志して2年で下肢静脈瘤の手術が責任を持って出来ること
  • 血管外科医を志して4年で血栓摘除の手術が責任を持って出来ること
  • 血管外科医を志して6年で腹部大動脈瘤の手術が責任を持って出来ること
  • 血管外科医を志して8年で末梢動脈吻合の手術が責任を持って出来ること
  • 血管外科医を志して10年で血管外科の専門医となること
  • 医学博士を取得すること

 

実際には

  • 大学では血管疾患の診断、薬物療法、外科的治療を修得してもらいます。
  • 一般・消化器外科の手術に関しては、帝京大学の他の外科グループおよび関連病院にて修得してもらいます。関連病院への出張は血管外科の研修中に2回を予定しています。
  • 1回目は外科学会認定医(5年目)を取れる関連病院への出張です。
  • 2回目の出張は消化器外科の認定医(専門医)を取れる関連病院へ出張し、血管外科医として責任をもって血管疾患の患者の治療にあたってもらいます。
  • 医学博士は血管外科の基礎的研究でも、臨床研究でも、また血管外科以外の基礎的・臨床的研究でも取得可能です。

 

なお、医師としての品位に欠けたり、または外科医としての協調性に欠けるものは修練期間の途中であっても血管班からはずれてもらいます。

 

新見正則の血管外科グループに向く人、向かない人

血管外科グループに向かない人間 血管外科グループで問題ないこと
挨拶が出来ない者 学生時代の成績
時間にルーズな者 不器用と思っている人
自分に甘く、他人に厳しい者 自分の意見を思いっきり言いたい人
身だしなみの悪い者 学歴・職歴・国籍など
向上心のない者 私生活の問題など
思いやりの気持ちのない者 女性らしく生きたい人

 

心臓血管外科専門医修練カリキュラム(帝京大学)

心臓血管外科専門医認定機構に提出した帝京大学の心臓血管外科・および血管外科の修練カリキュラムです。
心臓血管外科教授上田恵介先生とともに作成しました。病院長の了解済みです。

 

一般的事項

医の倫理に基づいた適切な態度と習慣を身につける。(文責・新見正則)

帝京大学病院全体として、年に4回行われる病院外の講師を招いた医の倫理および医療接遇講習会に参加してもらいます。また、外科教室として指導医師が定期的に自分の経験に基づいた医の倫理のセミナーを行います。また希望者には医療接遇を専門とするコンサルタント会社(2003年度はJALアカデミー)での医療接遇コースの参加費を全額支給します。

 

医療安全管理セーフティーマネジメントの研修を受ける。(文責・新見正則)

帝京大学病院全体として、年4回行われる医療安全管理講習会に参加してもらいます。また、看護師と医師を中心として行われているヒヤリ・ハット委員会の報告に基づいたヒヤリ・ハット事例の実際を共有し、危機管理の意識を高めます。また感染防止対策を十分医理解するために、感染症対策委員会が主催する講習会を受けてもらいます。

 

生涯学習を行う方略の基本を習得し実行できる。(文責・新見正則)

自己啓発の意欲を高めるために、異分野の講師を招いた異文化セミナーを定期的に院内で開催し参加してもらいます。また、自己啓発・生涯学習のためにセミナーや講習会に参加することを勧め、かつ毎月1日をそのために使用することを認めます。

 

医療経済・保険について研修する。(文責・新見正則)

帝京病院全体として年2回行われる保険委員会の講習会に参加してもらいます。また、保険医療の理解を深めるために、保険請求の実際を医療事務の担当者から説明してもらいます。毎月の保険請求のチェックを行う指導医師の助手をつとめます。

 

心臓血管外科専門医修練カリキュラム(文責・新見正則)

帝京大学附属板橋病院では外科学教室は大教室制度を敷いています。研修医は外科教室に所属し、一般・消化器外科、呼吸器外科、小児外科、心臓血管外科と麻酔科、救命救急センターを2年間でローテンションします。帝京大学附属板橋病院で心臓血管外科領域を扱う診療科およびグループは、診療担当科として独立した心臓血管外科と、一般・消化器外科のひとつのグループである血管外科です。2年間の研修医が終了後、どのグループに所属するかを決めることもできますし、また研修医終了後、関連病院に1から2年間出張したのちに、どのグループに所属するかを決めることもできます。また、一度所属したグループから他のグループに移動することも大教室制度を敷いているため問題なく可能です。つまり、血管外科から心臓血管外科に移ることは修練期間のどの時期においても可能です。

 

心臓血管外科での修練カリキュラム (文責・上田恵介教授)

基本的に2年間の外科研修を終了後に心臓血管外科のカリキュラムに進みます。

修練1年目(前半);心大血管患者の把握ができること。心臓超音波、冠血管造影、ラジオアイソトープなどの特殊検査に習熟すること。人工心肺を含む治療手段の仕組みを理解すること。

 

修練1年目(後半);治療手段としての手術の適応(病態の評価と術後合併症を含んだ危険性等)を判断できること。緊急患者の診断と初期治療が行えること。

 

修練2年目から3年目;指導医のもとで、難易度Aレベルの手術を行う。一方でテーマを決めて研究を行う(通常6ヶ月間)。

 

修練3年目から4年目;他施設での研修(国内外留学も含む)。

 

修練4年目から5年目;チーフレジデントとして帝京大学附属板橋病院での心臓血管外科の全症例にかかわる。指導医のもとで難易度Bレベルの手術を行う。

 

上記修練期間が終了した時点で、外国留学、スタッフとしての残留、他施設のスタッフとしての勤務といった進路を選択する。

 

現在、他施設研修を終えた修練4年目の専修医が、米国 Johns Hopkins Hospital 心臓血管外科に留学中である。

  1. 平成16年度以降は研修プログラムが変更するため、2年間のスーパーローテーション後、2年間の外科研修を終了した時点で、心臓血管外科専門医修練カリキュラムに入るものとする。
  2. 3年目の他施設研修の“他施設”とは、いわゆる関連病院だけではなく、研修者本人の希望に基づいた施設である。
  3. 現在進行中の研修テーマは、“常温循環停止法の開発”、“心筋細胞からの心筋組織再生”、“慢性炎症と心不全”である。

 

血管外科での修練カリキュラム(文責・新見正則)

帝京大学付属病院では、血管外科は一般・消化器外科のひとつのグループです。ですから、血管外科が専門的に扱える一般・消化器外科医となることを目標としています。帝京大学付属病院では基本的に、心臓の手術と補助循環を使用する大血管の手術は心臓血管外科が扱い、補助循環を用いない動脈や静脈の手術は血管外科が扱うことになっています。心臓血管外科が心臓血管領域のスペシャリストを志すカリキュラムであることに対して、血管外科のカリキュラムは血管外科が専門的に扱える一般・消化器外科医を育成することにあります。

 

2年間の帝京大学付属病院の外科研修を終えた後、またはその後の2年間の一般・消化器外科医としての出張後に、血管外科グループに所属します。

 

修練1から2年目;患者を主治医として受け持ち血管疾患の診断に必要な問診および身体診察を行い、必要な基本的検査法、特殊検査法の選択と実施ならびにその結果を総合して血管疾患の診断と病態の評価ができるようになることを目標とします。また、診断に基づき、個々の症例の心身両面に対応して血管疾患に対する手術療法を適切に選択し、その助手を安全に実施することができるようになります。患者とその関係者に主治医として(指導医の同席のもとに)病状と外科的治療に関する適応、合併症、予後 について十分な説明をおこないます。

 

修練3年目;病棟から離れ、研究室で手術用顕微鏡を用いたマウスの心臓移植の実験を行います。このモデルで移植免疫学の基礎を学びます。拒絶反応の抑制や、心筋障害の研究を通して、Scientific Surgeon としの素質を身につけます。この間の研究成果は学会などで発表し、また論文として、医学博士取得への土台をつくります。マウスの心臓移植自体は、マイクロスコープを用いた血管吻合の絶好の練習であり、臨床での微小血管吻合に即座に応用可能です。この期間に心臓、血管系の発生、構造と機能を理解し、心臓疾患・血管疾患の病因、病理病態、疫学に関する知識を持つように努めます。

 

修練4から7年目;血管外科のチーフレジデントとして、血管外科の患者の外来、入院、手術のすべてのコントロールを行い、かつすべての手術に術者または第1助手として参加します。また、この期間内に血管外科医として関連病院に出張し、血管外科の修練を積むとともに、また一般・消化器外科医としてのトレーニングを重ねます。

 

上記の期間内に、心臓外科を6から12ヶ月レジデントとしてローテートし、心臓外科の手術や補助手段を学びます。

 

新見正則への血管外科研修における質問は以下へどうぞ。
mniimi@med.teikyo-u.ac.jp

 

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